診療が終わった『とわ歯科待合室』を会場に、若手ドクターの勉強会を定期的に行なっています。 以前一緒に働いていたドクターや、いつも義歯や被せものを製作して下さっている技工士さんと意見交換を行い、お互い少しずつでも向上していこうよ、という意気込みです。 日々の診療後に資料を作成し、八時半過ぎからのスタートです。 そんな条件でも楽しそうに参加してくれる頼もしい仲間たちなので、一人ひとりの参加者の考えや意見を聞くととても参考になり、また新たな発見も多く、大変勉強になります。 一人ひとり口の中は全く異なり、症状や訴えも異なり、とても複雑です。 たくさん勉強し、少しずつでも前進し、皆様のお役に立てればと思います。

訪問歯科診療をご存知でしょうか？ 寝たきり等の理由でご自宅や、施設、病院などでなければ歯科治療を受けられない方、 障害等の理由で通院が困難な方などから求めに応じて、こちらから機材等を持参して訪問させて頂く 訪問歯科診療を始めて早６年が経ちます。 開業した現在は、院長として院内の治療に専念しているため、医院休診の水曜日に訪問診療に出掛けています。 そして平日は、副院長が積極的に施設や居宅に訪問歯科診療に出ています。 当たり前ですが、患者さんは私よりの２倍以上も年齢を重ねられた、いわば人生の大先輩。 患者さんからはいろいろな事を教えて頂けます。 訪問診療は、治療姿勢・照明・機材その他全てが院内治療とは違い、大変ではありますが、 皆さん本当に尊敬できる素敵な方々なので、週１回の訪問診療日が楽しみでワクワクします。 どうしたらもっと快適な口腔内で美味しく食事を召しあがれるか、 どんな入れ歯がこの患者さんにとって邪魔にならずによく咬めるのか、などなど暇さえあればお風呂の中や通勤途中に考えています。 私が３歳の時、祖母の部分入れ歯を拝借して何時間も遊んでいました。 今でもその形が頭の中でよみがえってきて、歯にかかっているバネの位置まで覚えています。 祖母は既に他界しましたが、父方の祖母が健在で今施設に入所しています。 先日、その祖母に部分入れ歯を製作しました。 一時帰宅の際に、私の作った食事をしっかり咀嚼して美味しそうに食べている姿を拝見して 嬉しかったのと同時に咬んで食べる事の重要さを再認識しました。 祖母は今年のお正月に皆でお節料理を食べるのを楽しみにしてくれています。 一人でも多くの人生の大先輩が、自らの口で美味しい食事を摂ってくださる事を心から願いながら これからも訪問歯科診療に出掛けたいと思います。    

学会の為11月11日の午後は休診になります。 ご迷惑をおかけしますが宜しくお願いします。 院長